ゲームグラフィックス特論
ggsample01

ゲームグラフィックス特論A 第1回 宿題

OpenGL の開発環境を整備してください。

宿題プログラムの作成に必要な環境

  • Linux Mint 18.3 / Windows 10 (Visual Studio 2017) / macOS 10.15 (Xcode 11) 以降に対応しています。
  • OpenGL 4.1 以降が実行できる環境 (対応した GPU を搭載したビデオカード や CPU) が必要です。
  • macOS では M1 Mac (Apple Silicon) に対応した Universal Binary を作成するようにしています。

補足

このプログラムを実行すると、次のような図形が表示されます。

このプログラムによる生成画像

  • 今回はソースプログラムを修正していないので送る必要はありません。
  • ひな形プログラムがコンパイル/実行できなかったら知らせてください。
  • fork 推奨ですが解答をプルリクで受け取る気力はないと思います。

宿題プログラム用補助プログラムについて

ゲームグラフィックス特論 A / B で課す宿題プログラムでは、専用の補助プログラムを用意しています。これは以下の 3 つのファイルで構成されています。

  • gg.h / gg.cpp
    • GLFW での利用を想定した OpenGL のローダとユーティリティ
  • Window.h
    • ウィンドウやマウス関連のユーザインタフェースを管理する GLFW のラッパー

GLFWOpenGL や、その後継の Vulkan を使用したアプリケーションを作成するための、非常にコンパクトなフレームワークです。本当はこれだけで簡単にアプリケーションが作れるのですが、授業内容とはあまり関係のない処理を分離するために、屋上屋ながら**この授業専用の**フレームワークを用意しました。なお、gg.h / gg.cpp には OpenGL の拡張機能を使用可能にする機能を含んでいるので、別に GLEWgladGL3W などを導入する必要はありません。また Window.h には、Dear ImGui をサポートする機能と、Oculus Rift (DK1, DK2, CV1, S) をサポートする機能を組み込んでいます。これを使って、C++ だけで VR アプリケーション () が作れます。

補助プログラムのドキュメント

Doxygen で生成したドキュメントの HTML 版を html フォルダに、PDF 版を pdf フォルダに置いています。

補助プログラムの使い方

補助プログラムを使用するには、最小限、GLFW が使える環境が必要です。ゲームグラフィックス特論 A / B の宿題のリポジトリには Windows 用、macOS 用、および Linux 用にコンパイルしたライブラリファイル一式を含めていますので、宿題のために別に用意する必要はありません。gg.h, gg.cpp, Window.h だけを使うときは、それぞれの環境で GLFW をインストールしておいてください。この補助プログラムを使用した最小のプログラムは、多分こんな感じになります。このソースファイルと同じところに gg.h, gg.cpp, Window.h を置き、gg.cpp と一緒にコンパイルして、GLFW のライブラリファイルをリンクしてください。

#include "Window.h"
int main()
{
Window window;
while (window)
{
//
// ここで OpenGL による描画を行う
//
}
}
ゲームグラフィックス特論の宿題用補助プログラムのウィンドウ関連の処理.
ウィンドウ関連の処理.
Definition: Window.h:89
static void init(int major=0, int minor=1)
初期化, 最初に一度だけ実行する.
Definition: Window.h:561
int main()
Definition: main.cpp:27

使用する OpenGL のバージョンは、Window::init(major, minor)majorminor で指定できます。major を 0 にするか省略すると、OpenGL のバージョンの指定を行いません。その場合は、macOS 以外では恐らく OpenGL のハードウェアもしくはドライバで対応可能な最大のバージョンが使用されます。なお、3.2 以降を指定したときは macOS 対応の都合で forward compatible プロファイルと core プロファイルを有効にします。macOS の場合は Window::init(3, 2) もしくは Window::init(4, 1) を指定してください。

// for macOS

Oculus Rift を使う場合

#include "Window.h" の前に #define USE_OCULUS_RIFT を置いてください。DK1 / DK2 用か CV1 / S 用かは、使用する LibOVR のバージョンが 1.0 以前か以降かで判断しています。ただし DK1 / DK2 用 (LibOVR 0.8) のサポートは、今後は継続しない可能性があります。

// ウィンドウ関連の処理
#define USE_OCULUS_RIFT
#include "Window.h"

あるいは、Window.h の中に #define USE_OCULUS_RIFT を置いてください。

// Oculus Rift を使うなら
#define USE_OCULUS_RIFT

実際の使い方は、「Oculus Rift に図形を表示するプログラムを C++ で作る」を参考にしてください。この記事では以前の補助プログラムを使って解説していますが、Window クラスの使い方は変わりません (以前の補助プログラムでは GgApplication クラス内に置いていました)。

Dear ImGui を使う場合

すべての #include "Window.h" の前に、#define USE_IMGUI を置いてください。

// ウィンドウ関連の処理
#define USE_IMGUI
#include "Window.h"

あるいは、Window.h の中に #define USE_IMGUI を置いてください。

// Dear ImGui を使うなら
#define USE_IMGUI

そして、OpenGL の描画ループの中で ImGui::NewFrame();ImGui::Render(); の間に Dear ImGui の API を置いてください。Dear ImGui のウィンドウの実際のレンダリング (ImGui_ImplOpenGL3_RenderDrawData(); の呼び出し) は window.swapbuffers() の中で行っているので、Dear ImGui の API と OpenGL の API は描画ループの中で混在していても構いません。

なお、Dear ImGui を有効にした場合は、マウスカーソルが Dear ImGui のウィンドウ上にあるとき (IsAnyWindowHovered() == true) に、Window クラスが保持しているマウスカーソルの位置を更新しないようにしています。また、Dear ImGui のいずれかのウィンドウが選択されているとき (IsAnyWindowFocused() == true) には、Window クラスはキーボードのイベントを処理しないようにしています。

// ウィンドウ関連の処理
#define USE_IMGUI
#include "Window.h"
int main()
{
// ウィンドウ関連の初期設定
Window::init(4, 1);
// ウィンドウを作成する
Window window("Window Title", 1280, 720);
// ImGui の初期設定
ImGui::StyleColorsDark();
// 背景色を指定する
glClearColor(1.0f, 1.0f, 1.0f, 0.0f);
// ウィンドウが開いている間繰り返す
while (window)
{
// ImGui のフレームを準備する
ImGui::NewFrame();
// ImGui のフレームに一つ目の ImGui のウィンドウを描く
ImGui::Begin("Control panel");
ImGui::Text("Frame rate: %6.2f fps", ImGui::GetIO().Framerate);
if (ImGui::Button("Quit")) window.setClose();
ImGui::End();
// ウィンドウを消去する
glClear(GL_COLOR_BUFFER_BIT);
//
// ここで OpenGL による描画を行う
//
// ImGui のフレームに描画する
ImGui::Render();
// カラーバッファを入れ替えてイベントを取り出す
window.swapBuffers();
}
}
void setClose(int flag=GLFW_TRUE) const
ウィンドウのクローズフラグを設定する.
Definition: Window.h:1184
void swapBuffers()
カラーバッファを入れ替える.
Definition: Window.h:1251

このソースファイルと Dear ImGui に含まれる以下のファイル、および gg.h, gg.cpp, Window.h を同じところに置き、gg.cpp と以下のうちの *.cpp ファイルと一緒にコンパイルして、GLFW のライブラリファイルをリンクしてください。

imconfig.h
imgui.h
imgui_impl_glfw.h
imgui_impl_opengl3.h
imgui_internal.h
imstb_rectpack.h
imstb_textedit.h
imstb_truetype.h

imgui.cpp
imgui_draw.cpp
imgui_impl_glfw.cpp
imgui_impl_opengl3.cpp
imgui_tables.cpp
imgui_widgets.cpp

imconfig.h の変更点

Dear ImGui は使用している OpenGL のローダを自動判別するのですが、この授業オリジナルの gg.h / gg.cpp は見つけてくれません。そこで、この中の imconfig.h の**最後**に、以下の定義を追加しています。

// My custum OpenGL loader
#define IMGUI_IMPL_OPENGL_LOADER_CUSTOM "../gg.h"