情報処理 I - 第1回

今回の目標

  1. この講義の目的を知る
  2. 演習用コンピュータの使い方を知る
  3. タイピング練習の方法を知る
教科書1~29ページ

1.概要説明

1.1 この講義の目的

この演習室のコンピュータは普通のパソコンですが,この講義は Windows や MacOS X ではなく Linux を使って進めます.実社会では Windows が9割以上を占めるため,その使い方について学ぶことは非常に重要ですが,この講義ではこではコンピュータの使い方(あるいは Windows の使い方)よりももっと基本的な,コンピュータというシステムを形作っているさまざまな考え方に触れる事を目指したいと考えています.

演習室のコンピュータは Windows も使えるようになっているので,必要な人は自分で勉強してください(基礎教養セミナーにおいて論文の書き方やプレゼンの仕方を指導する場合があるので,その時に教えてもらえるかもしれません).

1.2 質問

  1. 自宅にパソコンを持っていますか?
  2. 持っているパソコンでは Windows PC ですか? Mac ですか? それともこれら以外ですか?
  3. 持っているパソコンの CPU は何ですか?
  4. 質問 3 の意味はわかりますか?
  5. インターネットを使ったことはありますか?
  6. 自宅でインターネットに接続していますか?
  7. インターネットのメールアドレスを持っていますか(携帯以外)?
  8. ホームページやブログを持っていますか?
  9. mixi などの SNS に入っていますか?

1.3 お願い

この講義では,皆さんのコンピュータの使用経験にかかわらず,皆,同じスタートラインに立つものして進めます.したがって,

コンピュータの使用経験が少ない人には
できるだけ平易な説明をするよう心がけますが,わからないことがあればどんどん質問してください.
コンピュータの使用経験が豊富な人には
自分でどんどん先に進んで構いません.でも,近くで困っている人を見かけたら手伝ってあげてください.

1.4 使用するコンピュータ

コンピュータ本体
Lenovo ThinkCentre (CPU: Pentium4 3.4GHz, メモリ 1GB)
オペレーティングシステム
Linux あるいは Windows XP Professional

※ この講義(および,続く「情報処理II」「情報処理III」等)では Linux (VineLinux 3.2) を使用します.

コンピュータ本体
CPUとメモリ
コンピュータは計算をする機械ですが,そのためには計算の対象となるデータ計算の手順をどこかに覚えておく必要があります.そのための機構がメモリであり,CPU (Central Processing Unit: 中央演算処理装置) は,メモリから計算の手順やデータを取り出しながら計算を進め答えを求める,コンピュータの心臓部です.CPUの計算は一定のタイミングに沿って規則的に進められますが,そのタイミングは動作周波数(動作クロック)で決まります.一般に,この値が高いほど速く計算できることになります.3.4GHz(ギガヘルツ)は3.4×109Hzです.またメモリが大きいほどたくさんのデータやプログラムを一度に扱えることになります.1GB(ギガバイト)は1024×1024×1024バイト,英字で10億文字あまりを記憶できます.教科書の2~4ページを読んでください.ちなみに Core 2 Duo, Pentium, Celelon, Athron, Phenom, PowerPC などは,CPU に付けられたブランド名です.

1.5 ネットワーク

それぞれのパソコンはこの教室内のローカルエリアネットワーク (LAN) に接続され, 和歌山大学全体の LAN を通じて大学の外のネットワーク,いわゆるインターネットに(常時)接続されています. したがって,皆さんはこのコンピュータを使っていつでも自由にメール(電子メール,Eメール)を送ったり Web サーフィン(「インターネット」の「ホームページ」を「見る」こと)を行うことができます.もちろん,ワープロを使ってレポートを書いたり,自分の Web ページや CG を作ったりすることもできます.

皆さんがこのコンピュータ上で作成したファイル(データやプログラム等)は, LAN を介して別の場所にあるファイルサーバと呼ばれるコンピュータに保存されます. したがって,この教室のどのコンピュータを使っても, 以前に保存したデータやプログラムを取り出すことができます.また,メールはメールサーバに蓄えられます.なお下図の RAID ドライブは,冗長構成をとることによって装置の一部が故障してもデータは保全される記憶装置,ハブはネットワークの集線装置ルータはネットワーク同士を相互に接続する交換機です.

演習室のネットワーク

1.6 教材提示装置

コンピュータとコンピュータの間にあるディスプレイは,教材提示装置のものです. ここには教員用のコンピュータの画面やビデオ,スライド等を表示します.教員の指示に従って電源を入れてください.

教材提示装置

1.7 コンピュータ演習室

皆さんは,ここ(システム工学部A棟601号室)を含めて,以下の場所にあるコンピュータを使用できます.

システム工学部A棟803号室
デザイン情報学科の学生が使用できます.主に実験や実習で使用します.
システム工学部A棟601号室
情報通信システム学科とデザイン情報学科の学生が使用できます.主に講義で使用します.
システム工学部A棟301号室
システム工学部の学生が使用できます.主に講義で使用します.
システム情報学センター
全学の学生が使用できます.下の写真の建物です.
システム情報学センター

このシステム情報学センターには, 3つの演習室に加えて2つのオープンスペースラボラトリー (OSL)があり, 自習等に使用することができます.

1.8 注意事項

大学内のコンピュータを使用する場合は,いくつかの注意点があります. 特に,演習室では以下の行為は厳禁です. 利用マナーが悪い場合は,ユーザアカウント(利用権)を停止する場合があります.

喫煙や飲食
誤ってキーボードやコンピュータ本体に飲み物をかけてしまったり,食べかすを目当てに発生したゴキブリが,コンピュータ本体に侵入して故障させたりと,色々なトラブルの原因になります.喫煙はもってのほかです.
長時間の占有
多くの人が共有しているコンピュータですから,長時間の占有は他の人の学習機会を奪うことになります.CGのレンダリングなどで長時間連続使用する必要があるときは,教員に相談してください.
教育・研究目的以外の大量印刷
不必要な印刷は避けてください.特に,クラブ・サークル等でチラシ作成のために大量に印刷するようなことはやめてください.一人当たりの印刷枚数には上限を設けていますので,大量に印刷すると作品制作やレポート作成などで必要なときに印刷できなくなります.あと,セクシャルハラスメントにつながるような,「ワケノワカランもん」を印刷して放置することもやめてください.

上記のほかにも,大学のコンピュータやインターネットを使用する上での注意事項があります.一つはセキュリティ上の事項,もう一つは法律上の事項です.教科書の8~10ページをよく読んでください.以下に,この演習室特有の事項について述べます.

パスワードの管理について
お渡ししたコンピュータ利用承認書に書かれているユーザ名とパスワードは,この演習室のコンピュータを使用するために必要になるだけでなく,大学のコンピュータやネットワーク設備を使用する際のとなるものです.この鍵の管理が悪ければ,不正アクセス等により,あなただけでなく他の人や大学全体,場合によっては他の機関にまで不利益が及ぶ場合があります.鍵の管理徹底して行ってください.パスワード他人に教えないでください. 特に,自分のユーザ名を他人に使用させることは絶対行わないでください.パスワードの変更方法については,次回以降で説明します.パスワードがわからなければ,この講義を受けることができません
個人のデータの取り扱いについて
個人のデータは,皆さんの目の前にあるコンピュータではなく,ファイルサーバに保管されます.ファイルサーバ上のデータは,基本的には他人が操作できないようにはなっていますが,中身を見たりコピーすることは可能です.そのため,他人に見られたくないデータは大学のコンピュータに保存すべきではありません.特に,楽曲データなど他人の財産権を侵害する恐れのあるデータは,演習室のコンピュータには絶対に保存してはいけません.発見した場合は,承諾なしに削除します.なお,メール等は他人が見ることができないようあらかじめ設定されています.それ以外のデータも,他人に見られないように設定できます.
ファイル共有ソフトの使用について
インターネットの使い方について精通している人は,ファイル共有ソフトの問題に関する知識も持っていると思います.この手のソフトの利用は他人の著作権や財産権を侵害する恐れがあるほか,大学のネットワークに対して非常に大きな負荷をかけることにもなります.もし使用した場合には,大学のネットワークを管理している専任のスタッフによって発見され,彼らがソフトウェアの使用停止のお願いにやってきます.

2.電源の投入

2.1 電源スイッチ

本体のボタンとランプ

2.2 オペレーティングシステムの選択

電源を入れると,起動処理の後,一旦キーボードからの入力を待ちます.

オペレーティングシステムの選択画面

このまま何もせずにいれば,8秒後に Linux (現在は VineLinux 3.2) が起動します.Windows XP を使用したければ,ここで[F8] キーをタイプしてください.オペレーティングシステムの選択メニューが現れます.

オペレーティングシステムの選択画面
オペレーティングシステム
コンピュータ自体を管理するソフトウェアです.
Linux
「リナックス」あるいは「リーナックス」と読みます.「ライナックス」と読むと嫌われることがあるようです.Unix 互換のオペレーティングシステムのひとつで,一般の商用ソフトウェアとは異なり自由に配布することができます.Linux に関する情報は,「日本の Linux 情報」などから入手できます. Linux が何であるかを知るには,ここの「初心者必見」を読んでみて下さい.
Unix
「ユニックス」と読みます.もともとは AT&T ベル研究所で開発された,歴史のあるオペレーティングシステムです.現在でもサーバ用 OS として広く使われているほか,Windows をはじめ,現在のオペレーティングシステムにも大きな影響を与えています.
ログインウィンドウ

コンピュータの起動に成功すると,上のようなログインウィンドウが現れます.もし Windows XP Professional を起動してしまったときは,[Ctrl] キーと [Alt] キーを同時に押しながら [Delete] キーをタイプ (Ctrl-Alt-Del) し, Windows XP のログイン画面から再起動を選んでください.

2.3 オペレーティングシステムについて

オペレーティングシステムというソフトウェアには,大雑把に言って次の2つの役割があります.

  1. コンピュータのもつ「資源」の管理
  2. コンピュータの「機能」の抽象化

コンピュータは CPU をはじめ,メモリ,ハードディスク,ディスプレイ,キーボード,マウスなど,数多くの部品で構成されています.このような部品や,その部品の集まりであるコンピュータの本体のことを,私たちはコンピュータのハードウェアと呼んでいます.

私たちがコンピュータを使うためには,このハードウェアの機能をうまく組み合わせることが必要になります.例えばワープロに1文字打ち込むというなんてことはない操作ですら,コンピュータがキーボードでタイプされた文字が何か調べ,それを画面に表示し,そして記憶している文書の中に挿入するというさまざまな知識(あるいは手順)を,コンピュータ自身が知っているからこそ実現できるのです.このような知識のことを,私たちはコンピュータのソフトウェアと呼んでいます.

そして,このソフトウェアのうち,利用者が実際に仕事をするために使うワープロなどのソフトウェアのことを,アプリケーションソフトウェアと呼びます.一方,コンピュータのハードウェア自体を制御したり,アプリケーションソフトウェアがハードウェアの機能を使うときに,その仲立ちをするための知識として働くソフトウェアのことを,システムソフトウェアあるいはオペレーティングシステム(OS)と言います.

コンピュータの個々の部品や,それらが果たす機能(CPUなら計算する機能,メモリやディスクなら記憶する機能)は有限ですから(無限に速く計算することもできないし,記憶できる情報の量にも限界がある),これらは限りある資源のようなものです.したがって,このようなものをコンピュータの資源(リソース)と呼んだりします.

オペレーティングシステムは,この資源を効率よく使えるように管理するソフトウェアです.そしてオペレーティングシステムは,アプリケーションソフトウェアに対して,自分が管理しているハードウェアの機能を使用するための抽象化されたインタフェースを提供します.

3.キーボードの操作

3.1 キーボードの各キーの役割

キーボードのキーにはいくつかの種類があります.

文字キー
アルファベットやアルファベットの上にある数字/記号のキーは,そのキーをタイプすればその文字が現れます.
スペースバー
アルファベットのキーの下にある横に長いキーで,空白文字が現れます.単語の区切りなどに使います.
Backspace
バックスペースキーと言います.直前にタイプした文字を1文字消します.
Enter
改行キーとも言います. キーボードによっては Return と書かれているものもあります.タイピング中に改行するときに使いますが,コンピュータにおいて「改行する」ことは, しばしばそれまでタイプした文字をコンピュータ側に送る(入力する)ことを意味します.
Shift
シフトキーと言います. アルファベットの大文字をタイプするには,このキーを押しながらアルファベットのキーをタイプしてください.また,このキーを押しながら数字キーをタイプすると,そのキーの上に書かれている記号が出力されます.
Ctrl
コントロールキーと言います. このキーを押しながら文字キーをタイプすると,制御文字(コントロールキャラクタ)がコンピュータに送られます.[Ctrl]キーを押しながら A のキーをタイプすることを,ここでは Ctrl-A と表記します.
Alt
オルタナティブキーと言います. このキーも [Ctrl] キーと同様,他のキーと組み合わせて使用します.[Alt] キーを押しながら A のキーをタイプすることを,ここでは Alt-A と表記します.
Caps Lock
このキーを一度押すと,キーボードの右側にある Caps Lock と書かれたところのランプが点灯し,シフトキーを押さない状態で大文字のアルファベットがタイプできます.もう一度押すと元に戻ります.
Num Lock
このキーを一度押すと, キーボードの右側にある Num Lock と書かれたところのランプが点灯し, テンキー(キーボードの右側にある数字キー)で数字がタイプできるようになります.もう一度押すと元に戻ります.
キーボード

キーボードにはこのほかに矢印キーや種々のファンクションキーがありますが, それらに付いては適宜解説します.

4.ログイン

4.1 ログインの仕方

Linux や UNIX 系オペレーティングシステムでは,コンピュータを利用するために,まずそのコンピュータのユーザアカウント(利用権)を取得する必要があります.皆さんのユーザアカウントは,演習室のコンピュータを使用するために,既にシステム情報学センターから取得してあります.皆さんの手元にある利用承認書には,そのユーザアカウントを使用するための登録名(ログイン名)と, その暗証番号(パスワード)が記載されています.

演習室のコンピュータを使用するには,まずそのログイン名とパスワードを使って,ログインという作業を行う必要があります.それでは,皆さんがお持ちの利用承認書に書かれているログイン名(ユーザ名)とパスワードを使ってコンピュータにログインしてください.なお,このログイン名とパスワードは,「1.5 コンピュータ演習室について」に挙げたいずれの演習室でも共通に使用できます.また,Windows を使う場合も同じユーザ名とパスワードを使用します.

ユーザ名の入力

「ログイン名」の欄にログイン名を入力します.承認書に書かれているログイン名を, キーボードをタイプして入力してください.打ち間違えたときは,[Backspace]キーをタイプすれば1文字消すことができます.全部打ち終えたら [Enter] キーをタイプしてください. すると打ち込んだユーザ名が消えて,次にパスワードの入力を求めてきます.

パスワードの入力

ここには承認書に書かれているパスワードをキーボードをタイプして入力してください.他人に見られないようにするために,タイプしたパスワードは画面には表示されません. 大文字をタイプするには [Shift] キーを押しながらその文字をタイプしてください.

ログイン名やパスワードを打ち間違えたとき
ログイン名やパスワードを間違えると, 再度ログイン名の入力画面が現れます.この場合はもう一度ログイン名から入れなおしてください.

ログインに成功すると次のような画面が現れます.

ログイン直後の画面

5.マウスの操作

5.1 マウスボタンの押し方

マウスを机の上で滑らすように動かすと, それにつれて画面上の矢印(マウスカーソル,これは場合によって I や時計などいろいろ形を変えます)が動きます.このマウスを動かしてマウスカーソルを“目的地”の上に移動し,そこでボタンを押して,コンピュータの操作をします.

マウス

このボタンの押し方には,いくつかのパターンがあります.

クリック
ボタンを“カチッ”と1回押してすぐに離します.
ダブルクリック
ボタンを“カチカチッ”と2回続けて(0.5 秒以内?)クリックします.
ドラッグ
マウスのボタンを押しながら,マウスを動かします.たいてい,マウスカーソルの位置にある“何か”が,それに引きずられて移動します.

6.X Window System の操作

6.1 X Window System について

コンピュータを起動すると,まずオペレーティングシステムが起動します. このオペレーティングシステムの重要な役割のひとつに, ディスプレイやキーボードなどの入出力装置の管理があります.特に最近のオペレーティングシステムでは, ディスプレイ上に複数の仮想的な画面(ウィンドウ,窓)を開いて複数の作業を同時にこなすことができる ウィンドウシステムを搭載することが一般的です.Microsoft の Windows や Apple の MacOS では,ウィンドウシステムはオペレーティングシステムに組み込まれていますが, この講義で使う Linux や Unix では MIT(マサチューセッツ工科大学) で開発された X Window System という (オペレーティングシステムとは独立した)ソフトウェアがよく使用されます.

GNOME 端末などのウィンドウシステムに対応したアプリケーションソフトウェアは,自分が行おうとする画面表示をウィンドウシステムに対して要求します.ウィンドウシステムはこの要求に基づいて画面表示を行います.言わば,ウィンドウシステムはお客の要求にしたがって食事を出すサーバ(給仕)であり, アプリケーションソフトウェアはサーバーに対して要求を出すクライアント(客)の役割を果たします.したがって,このようなソフトウェアの形態をサーバ・クライアントモデルと呼びます.

X Window System では,画面表示用のハードウェア(ビデオカード等)を制御するソフトウェアのことを X サーバ,X サーバに対して画面表示を要求するソフトウェアのことを X クライアントと呼びます.X Window System における X サーバと X クライアント間の通信はネットワークに対して透過的であり,ある X クライアントの画面表示を,LAN 等を介して他のコンピュータ上で稼動している X サーバに出力することができます.

6.2 ウィンドウを開く

画面の左上に,以下のような文字や絵記号の列が描かれていると思います.このようにシンボル化されたオブジェクト(対象)を一般にアイコン(図記号・絵記号)と呼びます.画面の上部や下部の領域はパネルと呼びます.

上部のパネル

では,この中のGNOME 端末のアイコンをマウスの左ボタンでクリックしてみてください.すると,下のような“ウィンドウ”が現れると思います.以降,特に断らない限り,「クリックする」と指示された時にはマウスの左ボタンを使ってください.

ターミナルウィンドウ

GNOME 端末は,gnome-terminal というアプリケーションソフトウェアです.この中でさらにシェルと呼ばれるプログラムが稼動しています.シェルはプロンプト(入力促進符号)を表示して,利用者がコマンド(指令)を入力するのを待っています.

このウィンドウの周囲のは GNOME 端末自身が付けているのではなく,ウィンドウマネージャという別のソフトウェアが付けています(スクロールバーは GNOME 端末自身のものです).

ウィンドウを開くと,画面の下部にあるパネルの中にあるタスク・リストに,そのウィンドウを示すボタンが現れます.選択されているウィンドウ(利用者の操作の対象になっているウィンドウ)に対応するボタンは「へこんで」表示されます.隠されたウィンドウに対応するボタンは「グレー」になっています.このボタンをクリックして操作するウィンドウを切り替えたり,ウィンドウを隠したりできます.

下部のパネル

6.3 ウィンドウマネージャについて

ウィンドウマネージャはウィンドウシステム上の個々のウィンドウを管理し,マウスの操作などの情報をウィンドウシステムやアプリケーションソフトウェアに伝達します.ウィンドウを移動したり,ウィンドウのサイズを変えたり,ウィンドウを閉じたりする操作は,このウィンドウマネージャによって実現されています.

X Window System ではウィンドウマネージャがウィンドウシステムやオペレーティングシステムから独立しているために,ウィンドウマネージャやデスクトップ環境交換可能です. これらを別のものに交換することによって, コンピュータの画面の見かけや操作方法を全く異なるものに変更することができます.この講義では metacity というウィンドウマネージャを使用しています.

デスクトップ環境について
デスクトップ環境とは,画面の背景部分やメニューなどを管理するソフトウェアです.Linux で使われる代表的なものに,GNOMEKDE (K Desktop Environment) があります.sawfish は GNOME と組み合わせて使われるウィンドウマネージャです.

6.4 ウィンドウを移動する

ウィンドウを移動するには,タイトルバーをドラッグしてください.

ウィンドウの移動

6.5 ウィンドウのサイズを変える

ウィンドウのサイズを変更するには,ウィンドウフレームをドラッグしてください.

ウィンドウのリサイズ

6.6 奥のウィンドウを手前に出す

他のウィンドウで隠されてしまったウィンドウを前面に出すには,タイトルバーをクリックしてください.

ウィンドウの順序の入れ替え

6.7 手前のウィンドウを奥に送る

手前のウィンドウが邪魔なときは,タイトルバーをマウスの中央ボタンでクリックしてください.

ウィンドウの順序の入れ替え
タスク・リスト

6.8 ウィンドウを最小化する(隠す)

ウィンドウを最小化するには,「最小化」ボタンをクリックしてください.

ウィンドウを最小化する
最小化したウィンドウを元に戻す

6.9 ウィンドウを最大化する

ウィンドウを最大化するには,「最大化」ボタンをクリックしてください.

ウィンドウを最大化する

6.10 ウィンドウを閉じる

次の2つの方法があります.

  1. アプリケーションソフトウェアを終了する.
  2. 「閉じる」ボタンをクリックする.
シェルを終了する
メニューを使って閉じる
「閉じる」ボタンで閉じる

6.11 ポップアップメニューによる操作

タイトルバーの左端にあるマークをクリックしたり,タイトルバーやウィンドウフレーム上でマウスの右ボタンでクリックすると,ポップアップメニューが現れます.

ポップアップメニュー

ポップアップメニューからはこれまでに述べたウィンドウ操作のほか,より高度な操作が行えるようになっています.

7.「教育サポートシステム (LiveCampus)」 へのアクセス方法

受講登録やレポート提出,休講通知の閲覧などは,「教育サポートシステム (LiveCampus)」を使用して行う必要があります.LiveCampus にアクセスするには,Web ブラウザを使用する必要があります.Web ブラウザについては次回説明する予定ですが,受講登録の期限に間に合わないため,ここで LiveCampus へのアクセスの仕方について簡単に説明します.

7.1 Web ブラウザを起動する

まず,Web ブラウザを起動します.ここでは Linux 上で Firefox を使いますが,もちろん,Windows 上で Internet Explorer を使っても構いません.現時点では Internet Explorer 6.0 (Windows版),Internet Explorer 7.0 (Windows版),Safari 1.0 (MacOS版),Firefox 2.0 (Windows版) での動作が確認されています.

まず,画面の左上にある「アプリケーション」をクリックしてメニューを開き,「インターネット」を選んで,そこから「Firefox コミュニティエディション」を選んでください.

7.2 和歌山大学のホームページを開く

Firefox が開いたら,ウィンドウの上部にある「アドレスバー」に下記の内容をタイプして,[Enter] キーをタイプしてください.

和歌山大学のホームページ
http://www.wakayama-u.ac.jp/

和歌山大学のホームページが開いたら,その下方にある「在校生・教職員向け情報」をクリックしてください.

7.3 「教育サポートシステム (LiveCampus)」を開く

「在校生・教職員向け情報」のページが表示されたら,「教育サポートシステム (LiveCampus)」をクリックしてください.

7.4 LiveCampus にログインする

「教育サポートシステム (LiveCampus)」のウィンドウが表示されたら,「学生の方はこちら」をクリックしてください.

LiveCampus のログインウィンドウが現れたら,「利用承認書のユーザ名」と「利用承認書のパスワード」を入力して,「ログインする」をクリックしてください.

8.タイピング練習

キーボードはマウスと並んで, コンピュータを操作するときにもっとも良く使われる周辺装置 (ペリフェラル)です. これがうまく使えないと,コンピュータそのものが嫌いになってしまうので,キーボードの練習にはちょっと時間を割きたいと思います.

コンソールのウィンドウを一度クリックしてください.そしてキーボードから typing とタイプし, その後 [Enter] キーを押してください.

typingコマンドの実行

すると,次のような表示が現れます.表示にしたがって練習を進めてください.途中で終了するときは Ctrl-C[Ctrl]キーを押しながら C のキーをタイプ)してください.

タイピング練習プログラムのメニュー

毎回1ステップずつ,10~15分くらい練習します.途中「5回繰り返せ」「3回繰り返せ」という指示があると思いますが,時間がないので1回練習したらそのまま次に進んでください.次のステップに移行する時に「次に進みますか」という問い合わせが出るので,とりあえずそこまで進んでください.

この講義の11回目でタイピング能力のテストを行いますから, うまくできない人は空き時間を使って練習しておいてください.

VDT作業について
パソコンを使った作業は,それなりに疲れます.「VDT作業について」を参照してください.

9.ログアウト

コンピュータの使用が終わったら, コンピュータにログインする前の状態に戻します.画面の上部にあるメニューのアクションの中から,ログアウトを選択してください.

ログアウト

次に,「本当にログアウトしますか?」というウィンドウが現れますので,アクションの中から「ログアウト」を選択し(最初から選択されていると思います),「OK」をクリックするか,[Enter] キーをタイプしてください.これでログアウト完了です.

なお,電源を切る場合は,ここでアクションの中から「シャットダウン」を選択してから「OK」をクリックしてください.ログアウト後に電源を切る場合は,ログイン画面の「システム」をクリックして「コンピュータを停止」を選んだ後,「OK」をクリックするか,電源スイッチを押してください.

シャットダウン

あとはディスプレイ教材提示装置のディスプレイの電源を切ってください.

課題

以下の質問に対する回答をA4サイズの用紙1枚に書き,次回の講義開始時に提出してください.学籍番号名前を忘れずに記入して置いてください.

  1. 今回の講義でわかりにくかったことを挙げてください.
  2. 今回の講義でもっと知りたかったことを挙げてください.
  3. あなたがコンピュータを使ってしたいことを3つ挙げてください.
  4. 「ログイン」という作業がなぜ必要なのか簡単に考察してください.